反響が出る物件広告写真の撮り方-その②

ストーリーを伝えるうえで写真の構図はとても大切です。的を得ない構図では、せっかくの素晴らしいストーリーもうまく伝わりません。スマホで家探しをしている人がWEBで写真を判断するのに約1秒です。その1秒でストーリーを伝える写真の構図を解説します。

ストーリーを的確に伝える写真の構図とは?

  1. 水平垂直の構図
  2. 対角線の構図=部屋を広く見せる
  3. 部屋の全体像の構図
  4. 部屋の関係性の構図
  5. 3分割法の構図
  6. セールスポイントをとらえた構図

上記の構図だけではありませんが、上記の構図を意識して撮影していけばストーリーを伝えやすい写真を撮影することができます。今回は、そのうち1つを解説します。

1.水平垂直の構図

水平をとる

みなさん、自分で撮影していて「おお、キレイに撮れた!」と思うことはないですか?

また、きれいに撮れていない写真はどうしますか?整理しませんか?物件の検索で、売りたい物件を買い手の方に整理されてしまっては、問い合わせにつながりませんよね。「キレイに撮る」ことは本当に大切なんです。

特に水平の取れている写真って「キレイに撮れた!」と感じることができます。水平の取れている写真が必ずいいというわけではありませんが、とにかく違和感がないと思います。「違和感」ってどういうことだろう?と思っている方もいると思いますので、水平の取れている写真を見ていきましょう。

上の二つの写真を比べてどうでしょう?どちらがキレイに撮れたのか聞いてみれば、下の写真の方がキレイに撮れたと答える人が多いでしょう。

上の写真はなんか違和感がないでしょうか?ストーリを伝えたいのに、違和感があるとダイレクトに伝わりにくいですよね。

水平の取れている写真は伝えたいものがスッと入ってきます。伝えたいストーリーが違和感なく伝わることは、「家探し」では特に大切です。買い手の方は家探しで迷っていて、ああでもない、こうでもないと色々思いを巡らせていっぱいいっぱいになっているかもしれません。そんな時に、水平の取れた写真なら、ノイズもなく、伝えたいストーリーがスッと頭に入っていくでしょう。

真正面から撮影する

とりわけ、シャープでインパクトのある写真を撮影したいときは、真正面から撮影します。

上の写真のように真正面から撮影する場合は、横の線がとにかく水平、縦の線が垂直に撮影します。横の線とは、天井と壁の境界線だったり、床と壁との境界線だったりします。縦の線とは、壁の線や、建具の線です。

斜めからのアングルの場合に比べて、真正面からのアングルですと、その水平線と垂直線が一つの写真の中に納まります。その線がピタッと水平が取れてると、最もシャープな写真になります。

カメラを手に取って撮影していては、なかなか水平ってとりにくいものです。三脚を使って時間をかけて丁寧に水平を合わせましょう。

(作者:田中正彦)

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